歯並びの良し悪しってどこで見る? その2

歯並びの良し悪しは、前歯の見え方がきれいに揃っているかいないかで言われますが、それだけではありません。

奥歯の噛み合わせが正しくなくても、毎日の食事は、その噛み合わせに慣れているから可能です。しかし特定の歯や、顎の関節に少しずつ、しかし確実に負担がかかって知覚過敏や、口の開け閉めに影響が出ることがあります。

偏頭痛や首肩の凝りも噛み合わせから来ていることもあるんですよ~

前回書いた、ベンチに座る人が定員オーバーだったらという話、ここでも出てき
ます。まっすぐ一列に並べないので、上下の歯の山と谷が噛み合わず、山のてっ
ぺん同士がぶつかったりすると、その歯は十分な高さに出て来れません。

力のかかり方によっては上下がすれ違ってしまったりも…。
そのような状態で治療を受けていなければ、何年もその噛み合わせで生活するこ
とになり、気づかないうちに少しずつ栄養の偏りや、姿勢の悪化などが起こるよ
うになるのです。

食べ物の中に異物が少なくなったのは、人類が誕生してからの年数からすれば本
当につい最近です。それまでは今の食生活と比べてはるかに噛む回数も多く、砂
粒などの異物もあったので、どうしても歯がすり減っていました。生活している
間に自然と、歯の生え揃うスペースもできていたようです。